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審査委員長 渡辺 元
千葉県NPO活動支援事業の一環として昨年度より始まった「NPO活動費補助金」については、本(平成15)年度も公募が実施され、結果、全体で91件の多彩な応募が県内各地から寄せられた。昨年度の応募総数は79件だったので、15%の増加率となる。
この補助事業については、昨年度は一律15万円/件(補助率50%)が上限とされ、総額600万円であったが、本年度は総額が750万円に引き上げられたことなどもあり、公募内容にも検討を加え、新たな仕組みを試みた。すなわち、(1)活動環境の整備補助(20万円/件を上限、補助率100%)
(2)新たな活動展開の支援(50万円/件を上限、補助率50%)の2段階制とした。また、これに伴い、審査基準も見直し、活動の実態に即しつつ、出来るだけ簡便なものとした。
本年度の応募団体に関する全般的な特徴など、概略については以下の通りである。
先ず活動分野で多かったものとしては、子ども・子育て(29件)、福祉(16件)、環境(12件)、まちづくり(10件)であるが、このうち、子ども・子育ての急増ぶりがとりわけ目立った。次に地域(支庁)別としては、東葛飾(37件)、千葉(30件)、印旛(13件)に所在する団体が全体の9割近くを占めていた。この傾向は昨年度と同様であり、いわゆる"千葉都民"といわれる人々が多く住む東葛飾、印旛地区と、県内の都市部である千葉地区にNPOなど市民活動が集中していることが窺い知れる。また、NPO法人格を有する団体と申請中の団体を併せた数は57で全体の6割を超えており、(4)設立年別から見た特徴としては、3年未満のところが64件と全体の7割に達している。
さて、これらの応募については、先の審査基準に基づき各委員による事前審査が個別に行われ、その結果を踏まえて、6月23日午後、委員全員が一堂に会した審査会が行われた。審議に際しては、総合評点(各委員の事前審査結果の総合点)の一定範囲内で、得点の高いものから順に内容等の検討が個別に行われ、委員相互間の活発なやり取りが展開された。今回は委員の半数が新しく入れ替わったが、最後まで内容本位で忌憚のない議論が行われ、厳しくも、出来るだけ応援しようとする各委員の意欲的で真摯な姿勢に共感を覚えながら効率よく審査会の運営が出来たことを感謝したい。
審査の結果、「活動環境の整備補助」については19団体(3,610,000円)、また、「新たな活動展開の支援」については9団体(3,525,000円)、合計28団体(7,135,000円)を本年度の補助金交付の対象とすることを決定した。特に、「新たな活動展開の支援」対象となった9件は、いずれも地域のニーズを的確に捉え、独創的または先駆的な視点、および実現性の高い計画内容を伴っており、直接の成果はもとより、広い波及効果が予想できる事業として今後に期待したい。なお、今回は結果的に予算を余らせた形となったが、これは、県内におけるNPO活動推進の範となるような事業を応援することを前提に、あくまでも内容本位主義を優先し、予算消化主義はとらないことを委員全員で確認した結果であることも付言しておきたい。
最後に、今後、市民活動が県内全般において益々活発となり、各地域から斬新で意欲的な応募が多数寄せられることを希望したい。また、今回、残念ながらご期待に沿うことが出来なかった団体については、事業企画の見直しを図るなどされ、次回再度応募されることもご検討いただきたい。
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